心の針

遼の悲劇

遼｢ん？何だｺﾚ｣

遼は机の上に置いてあった紙を手に取り読んだ。

遼｢え…。そんな…｣

-遼へ-
お母さんとお父さんは、沢山の借金を抱えて出て行く事になりました。
そこで私達はあなたを置いて行く事に決めました。
あなたはこれから、1人で頑張って生きて下さい。
少しですがお金を置いていきます。
-不甲斐ない父･母より-

遼｢何で…。お母さん…お父さん｣

遼は紙をくしゃくしゃに握りしめその場に泣き崩れた。