第3話

15/24
前へ
/101ページ
次へ
場所は移り食堂 転校してからここにくるのは今日が初めて。 女の案内もあり、道は覚えた。 限りなく多い人の数に加えて、 何だよこの視線。 朝の登校時とは比にならないほどの量だ。 男女関係なくたくさんの視線が俺たちに集まる。 ………… あぁ、そうか 何だかんだで、この女人気あるんだよな。 まぁ顔はいいけど… 俺は女に食堂を案内されつつメニューを決めようとする。 「ここのラーメンがスッゴくおいしいんだよ」 めちゃくちゃ輝いた笑顔でメニューの紹介をする女。 あのなぁ あんたがあんまりにも輝いた顔で言うもんだから下手に違うのを頼めないだろうが。 「ラーメン」 受付でおばさんに注文し、ラーメンを受け取ったあと俺達は席につく。 女は俺の向かいあうようにして座る。 ズズズッ あぁ確かに美味い ラーメンに関しては完璧素人だが美味いことぐらいわかる。 「どう?どう?」 定食を頼んだ女 ここは正直に 「不味くはないこともないもしれないところでもない」 「それって結局どっちなの? 「多分うまい」 「だよね~私もここで初めて食べに来た時に食べたんだけどスッゴく美味しくって でね、私が思うにこのラーメンのおいしさの秘密は.....」 ラーメンについて語り始めた女はもう止まらない。 さらには早口で喋るもんだから全っ然わからん。 だから食べるのに集中した。 てかお前喋り続けてないで食えよ!!
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1148人が本棚に入れています
本棚に追加