第3話

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100人いたら100人がキモイと言うだろう。 言葉では言い表せないほどのクオリティだ。 バロークオリティも泣いちまうぜ。 地方ネタすまん。 「え、え~と....」 女を見ると明らかに嫌そうな顔をして困っている。 気づけよお前ら 女も女でたまにチラッチラッとこっちに助けを求めるような目でみてくる。 はぁ― 仕方ない、俺しかいない、な どんどん女に近づいてくるオタクの手を払いとばし。 「なぁ、コイツが嫌がってるの見て取れないのか? コイツがお前らの誘いを断ったのには行きたくない理由が何かしらある。それくらい気づいたらどうだ?大体な……」 ザワザワ しまった!! ギャラリーいるのを完全に忘れていた。 これじゃ俺コイツの男みたいではないか! ヤバいよヤバいよ。 今日はほんっとに災難だ。 途端に恥ずかしさが込み上げてきた。 広すぎとも言えるこの食堂を転校後、数日で独り占めしてしまった。 なんて不名誉な称号を獲得してしまったんだろう。 俺、ドンマイ。 ここはもう、 逃げるしかない! 「ついてきて」 女の手をとり走った。 これしか言えなかったし、できなかった。 それほどみんなの視線がヤバかった。
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