第3話

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光side あの人たちホントしつこいな― 毎回毎回疲れちゃうよ! やっと食べ終わって山口君と喋れると思ったのに…… 私中島光は今山口君と一緒に食堂からでてきて廊下を歩いています。 すごく静かです。 山口君喋ってくれないかな?気まずいよ。 「く...だ.......ぞ」 不意に山口君の声がした。 うまく聞き取れなかった為聞き返す。 「え?山口君今何か言った?」 「いや、何も」 はぐらかされちゃった 絶対何か言ったのに。 そういえば、 何で私は今2人で歩いてるの? ………… あ! 山口君がいきなり 行くぞ って言ったからだ! さっきの山口君すごくカッコよく見えた、 それよりも山口君の真剣な顔を初めてみた。普段は無愛想で眉間にシワよせてるのに。 よく考えたらあんな食堂でのこと。 あんな風に言ってもらったのは今までで初めてだし、 ちょっと恥ずかしかった。 山口君って何を考えてあんな事言ったんだろう。 全っ然山口君が考えてる事想像つかない! 知りたい。  山口君がどういう人間で何を考えてる人なのか。 もっといっぱい喋って仲良くなってみたい!! 私頑張るよ。 でも…さっきのセリフ 言われてみると恥ずかしいよ。 あぁもうダメ、恥ずかしすぎてこれ以上一緒に歩けないよ… ひとまず教室に戻って休もう。 山口君には悪いけどここは帰らしてね。
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