第3話

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     ■  ■ 今俺は陸上部の部室に向かって歩いている。 担任の話だと「すぐに行け」だそうだ。 あとこれも担任の話だが、ここの陸上部はけっこう有名らしい。 確か県大会の上位に毎回顔を出すくらいだそうだ。 そんなにやる気のない俺には関係ないけどな。      ■  ■ 陸上部の部室につくと、よぼよぼのじいさんがいたの。 「すいません、昨日この学校にきた転校生の山口です。 部活動についてですがここの陸上部に所属させてもらえますか?」 「担任に話は…」 「すませました」 じいさんは一瞬だけニヤッとし、 「君、経験者かい?」 経験者? 種目のことか? 「一応100メートルやってました」 「タイムは?」 ..... タイムって言ってもな 最後にはかったの中3だし、言わなくてもいいか? かといってそのまま中学時代の記録言ってもあてになんないし... なんて言おう、
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