第3話

24/24
前へ
/101ページ
次へ
一気に50メートルという距離を駆け抜ける。 何ヶ月ぶりだろう。 こんなに全速力で走ったのは。 昔のフォームなんて覚えてない、 ただ、がむしゃらに走った。 走り終わると汗が体中から吹き出すようにしてでてきた。 でも、 決して嫌じゃあなかった、 それよりも何か気分がいい、 朝のランニングの時もそうだけど。 俺...走んの好きなのかな? 乱れた息を整えつつタイムをはかった生徒に近づく。 それと同時にスタート地点にいたじいさんも近づいてくる。 「タイムは?」 俺より先にきくじいさん、 「え~と6秒1です」 「山口、来週から陸上部な」 そう言ってじいさんはグランドから去っていった、 あとに取り残された俺と男子生徒は互いに顔をあわせて。 「お疲れ様でした」 そう言って帰路についた。 ま、ほどほどに頑張りますわ 笑
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1148人が本棚に入れています
本棚に追加