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200*年07月04日 00:34
『はっ?!やべっ、いつのまに俺…』
起きたら30分も過ぎていた。寝ぼけ眼でぼやけて見えるけど、携帯の時間と送ろうとしてたはずの未送信メールが俺に教えてくれる。
夢じゃない。俺は急いで体を起こした。
最悪すぎる。好きな奴の誕生日のカウントダウン最中、寝てしまったのだ。
思えば昨日も仕事だった。終わったのは少し早めの19時くらいで、帰るまでに飯食ったりアカニシへのプレゼントを買ったりしたら22時になっていて。家に着いてすぐ風呂入ったから、残りの時間で一生懸命メール文を考えてた。
だから疲れていたのかもしれない。そう言い訳しなきゃ、やってらんねぇよまったく。
まだ望みはあるか?いまの時間は00:36。
よし、もうどうせなら電話をかけてしまおう。
今まであったことを笑い話にして、いい雰囲気になればいいんだ。
俺はまだ諦めていない。
俺は立ち上がりアドレス帳からアカニシの電話番号を見つけて、迷わず電話をかけた。手が若干震えるが、逃げたらダメだ。ごくり、緊張がはしる。
プチッ
「アカニシ?突然ごめんな。俺さ、い…」
ツーツーツー
…はぁ?
必死に話したのに、返ってきたのは愛想もない音。俺は思わず携帯を落とし、無意識にソファーに体をおろした。
………最悪。電話中、かよ。
くそ!誰としてんだよ。メンバー?それとも山下君?
どちらにせよ、アカニシにあわす顔がない。情けねぇほんと。
はぁ。も、ダメだ…
俺は完全に諦めてしまった。
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