君へ

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おでこについた キスマークは 消えていったよ。 首についた小さいのも。 酔っ払って 出来た脚のアザも 腕の引っかき傷も。 あたしは生きているんだね。 時間は あたしの気持ちなんて お構いなしに 過ぎて行くんだね。 あの頃に戻りたいって どんなに願っても あたしがどんなに 目を腫らしても 無駄なんだよね。 どうして こんなに泣けるんだろうね。 意味わかんないよ。 せめて 君の小さな足跡だけは 消えないで欲しかったよ。 あたしに残ったのは 君への想いだけなんだ。 褪せたり 鮮やいてみたり あたしの中で 君はずっと 生き続けるんだね。 だけど それが辛い日が 多いんだ。 君の声が 聞きたいよ。
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