ブックマン

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ブックマンには心はいらねぇ 名前も 名前だっていくつも有って何度も捨てて来た いらねぇんさ… ただ…俺は今めちゃくちゃ辛い 例え何が有ろうとも俺は将来ブックマンとなる者 いつエクソシストを抜け別の存在で別の名前で暮らす事になるかわからねぇんさ アレンと出会って 俺は…アレン達と離れたくねぇとか思った事も リナリーが船に帰って来ねぇ時めちゃくちゃ心配したり 船員達に『エクソシスト様』と呼ばれる事に辛く感じたり キツいんだ… アレン達にもう会えないとか考えると アレンの左腕がなくなってスーマンが死んで… クロちゃんだってミランダだって みんな 仲間じゃない 味方じゃない 『同じ道を進む事なんかできない』 『未来も違う』 『一緒に居られるのがあとどれだけかわからない』   『戦争にはまるな』 『俺はブックマンの継承者』 『それ以外の何者でもない』 リナリーの世界にはいない いちゃいけないんだ …俺は神の使徒じゃない そう いかなる事態[こと]にも傍観者でなければいけない 何にも属さず 何にも捕われぬ目で 全ての事柄を 公平に記録する存在
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