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「いただきます」
「「いただきます」」
合唱の合図の後、結綺乃は早速塩鮭に手をつけた。
一口頬張った瞬間に信じられないという顔をした。
「…驚いた。アンタ本当に料理が上手いのね」
「そりゃどうも」
と、愛想ない返事を返し俺も食べてみる。
うむ、いい感じだ。
「相変わらずおいしいな~」
「お前もこれくらいは作れないと嫁にいけないぞ」
「私料理は苦手なんだよね…」
嫌味のつもりで言ったのだがどうにも通じなかったようだ。
というか、詩織相手じゃ無理か。
「んで今日は休みなんだが、どうする?」
「どうでもいいわ。私も折角の休みだし」
「じゃあこの町を案内しましょう!」
突然詩織が提案してきた。
こいつはいつも計画なしに決めるからな。
「どこを案内するつもりだ?」
「えっと…それは」
「やっぱりな」
「じゃあ3人で出かけましょう! それなら町の案内も兼られるし」
「マジ…」
正直非常に遠慮したいのだが。
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