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「あの……川端さんって…」
「ん~?あ、ボク!?ボクに興味持ってくれた?」
晶が尋ねると、キラキラした目で見つめてきた。
それに「眩しいっ!!」と言わんばかりのポーズで返す晶。こんなに綺麗な顔が近付いて来たら心臓が保たない。
バクバクする心臓を押さえながら、さっきの続きを口にした。
「何でそんなに強いんですか?」
「竜史は空手の師範代なんだよ」
「―――――………え!?」
「そうなんでーす。師範代なの。でもちっさい道場でやってただけだから、そんなに強くないよ?」
「道場の大きさ関係ないだろ?」
師範代?って師範の前って事!?すっごく強いよね!?
こんな外見で中身はあんなで師範代。益々川端の事が分からなくなる晶は、頭を抱え込んだ。
「イヤだ。しょーちゃん。そんなに悩まないで~」
「キモいぞ」
「え?可愛いデショ?」
片目を閉じて生方に投げキスをする川端。可愛いが男にやられると鳥肌が立つ。
生方はゾワッとした腕を押さえて「やめろ!!」と怒鳴った。
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