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最近、衝撃的な出会いをした新人バイトのあたし。一応、高校の寮に住んでいて、平日の放課後と土日にバイトを入れているからあまり寮で過ごしていない。
しかし、先輩バイト・兼店長の弟・梨子君のテスト期間が終わったので今まで代役していた分を今、梨子君が行う事になった。
「今日も休みか………」
休日にゴロゴロしているのにも飽きてきたので、まだ住んで間もない寮を見学してみようと思った。
そのため、見学の了解を得ようとして寮監の所へ行こうとした……その途中。
「しょー!!寮に居るなんて珍しいな!!」
「あれ?クララ何で居るの?」
「久しぶりなのに何か素っ気なくない?」
「疲れてるんだよー」
久しぶりに寮内で会った幼なじみのクララ。本名・倉本 忠(クラモト タダシ)。ナヨナヨした長身で見た目は遊んでる風だ。
しかし中身はしっかりしている。川端とは逆の人間。
同じ学校に居るのに、倉本は頭が良いので一般クラスの晶とはあまり会わない。寮も別棟なので、鉢合わせする事も滅多にないのだ。
「バイト忙しいの?」
「うん。まあ………」
川端の出現でかなりの痛手を負ったため言葉を濁した。
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