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「ええ!?じゃあコーヒー美味い事とか知ってる気!?」
「知ってる気」
「嘘だろ!?俺入るの楽しみだったのに!!」
「1人で入りなよ」
「1人は嫌だ!!」
「何でだ!?」
払い退けた手をまた掴まれた晶は「掴むな」と言って再度払い退けた。
しかし、倉本は「入るって言わなきゃ離さない!!」と言ってまた掴んできた。
どこぞのギャップ男と同じような事言ってんな!!
と思いつつも、言うと面倒な事になりそうなのでそれは言わず「離せ!!」「嫌だ」を繰り返していた。
暫くそうもめていると、後ろから「あれ~?」と聞いた事のある声がした。
その声に動きを止めた晶は恐る恐る後ろを振り返ってみた。
すると……
「しょーちゃあん!!久しぶり~!!」
「うわぁ……出た」
「うわぁ……出た。って何だよ~!!会いたくなかったみたいな言い方じゃん」
つい心の素直な言葉が口から出てしまった。
おっと。と口に手を当てるが言ってしまったらもう遅い。その言葉に対する川端の抗議が始まった。
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