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「アナタは?」
「あ、ボク?川端。このカフェの常連で店長の親友」
「そうなんですか………。
えっと……そろそろ晶離さないと気絶しますよ?」
いつの間にか抱きしめられていた晶は、川端の腕の中で白目を向いていた。
晶の異変に気付いた川端は、急いで晶を離して「大丈夫!?」と揺さぶった。しかし、反応はない。
大事に至る事はないと思うが、念のためカフェで休ませようと思った川端は思いっ切りカフェのドアを開けて「ウブー!!」と叫んだ。
「ウブー!!しょーちゃんが大変だぁ!!」
「うわぁ!?ど…どうした!?」
「あ、初めまして。幼なじみのクララです。実はかくかく然々で………」
「は?」
理由はイマイチ分かってないが、川端の腕の中に白目の晶が居たのですぐに氷と寝るスペースを用意した。
「何があったんだ?」
「いや、何か力入れすぎた?みたいな………」
「竜史(アイツ)か?」
「多分………そうですね」
「全く。悪ノリし過ぎだってこの前注意したばっかりなのに……」
倉本の話を聞くと、生方は唸る晶の額に氷を当てながら川端を見た。
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