第2話:奴、大人のような子ども!?

8/17

168人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
 一方、晶を生方に任せて安心した川端は呑気にコーヒーを飲んでいた。  その姿にイラッとした生方は「勝手に飲むな!!」と川端を叱りつけた。  普段怒らない生方の怒鳴り声を聞いたのでビクッとしながら「ごめん!!」と謝った川端。 「しょーお?大丈夫か~?」 「少し休めば大丈夫だよ。 クララ君?キミもあっちでゆっくりしてきな」 「あ、ありがとうございます。実は爺ちゃんから聞いてたんですよ。ここのコーヒーがめっちゃ美味いって話し」  晶を心配していた倉本をカウンター席に案内した生方は、すぐにコーヒーを淹れた。  それを見た川端は「ボクもボクも」と言って倉本の隣に座って生方のコーヒーを待っていた。 「何のつもりだ?」 「え?だってコーヒー淹れるんでしょ!?だったらついでにボクのも淹れて?」 「反省するまで淹れない」 「ええ!?ヤだよ~!!ボクからコーヒーとしょーちゃん取ったら生きていけない!!」 「どの口が言ってんだ!?晶を気絶させたのはお前だろ!!」  「わーん」と騒ぐ川端を睨み、「反省!!」と言ってから倉本だけにコーヒーを出した。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

168人が本棚に入れています
本棚に追加