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一方、晶を生方に任せて安心した川端は呑気にコーヒーを飲んでいた。
その姿にイラッとした生方は「勝手に飲むな!!」と川端を叱りつけた。
普段怒らない生方の怒鳴り声を聞いたのでビクッとしながら「ごめん!!」と謝った川端。
「しょーお?大丈夫か~?」
「少し休めば大丈夫だよ。
クララ君?キミもあっちでゆっくりしてきな」
「あ、ありがとうございます。実は爺ちゃんから聞いてたんですよ。ここのコーヒーがめっちゃ美味いって話し」
晶を心配していた倉本をカウンター席に案内した生方は、すぐにコーヒーを淹れた。
それを見た川端は「ボクもボクも」と言って倉本の隣に座って生方のコーヒーを待っていた。
「何のつもりだ?」
「え?だってコーヒー淹れるんでしょ!?だったらついでにボクのも淹れて?」
「反省するまで淹れない」
「ええ!?ヤだよ~!!ボクからコーヒーとしょーちゃん取ったら生きていけない!!」
「どの口が言ってんだ!?晶を気絶させたのはお前だろ!!」
「わーん」と騒ぐ川端を睨み、「反省!!」と言ってから倉本だけにコーヒーを出した。
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