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晶の突然の質問に「あら」と言って口に手を当てる川端。
いや、可愛い仕草はいいから。理由教えてくれ。
それを見ていた生方がクスッと笑って「仕事だよ」と教えてくれた。 生方の言葉に驚いた晶と倉本は「仕事!?」と大きな声で同時に叫んだ。
「そんなに驚く事かな?」
「だって……仕事してるように見えなくて………」
「しょーちゃん。ちょ~っと失礼だぞ」
「ぷっ!!あはは!!そりゃそうだ。竜史が仕事してる姿なんて想像出来ないな」
「ウブ~!!お前も失礼だぞ。
クララ君はそんな事思わないよね!?」
「………俺!?いや、ちょっと」
「クララ君まで!?ヒド~い!!」
倉本にまで言われた川端は拗ねてそっぽを向いたが、生方がコーヒーを差し出すとすぐに機嫌が直った。
このカフェで、1日ぼーっと過ごしている川端を見ていたら海外に行って仕事している姿なんて想像出来ない。
何の仕事をしているかは言わなかったので職種は絞れないが、また1つ川端の違う一面を知った晶だった。
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