第3話:奴の意外な一面!?

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「あ、コーヒーなくなっちゃった。おかわりーー!!」 「はいはい。アップルパイは?」 「うん!!いる!!」 「ちょっと待ってろ。用意してくる」 「はぁーい」  返事だけは良い。けど、実際分かっているのか不安が残ってしまうのが川端の返事だ。  多少の不安を残しつつ、バックヤードへと道具を取りに入っていった。 「あれ?もう休憩終わり?」 「いや、アップルパイの道具取りに来た。もう少し休んでて平気だぞ」 「んー。兄貴はすげぇな。アイツと一緒に居て何ともねぇんだろ?」 「友達だからな。お互い分かり合ってるつもりだ」 「俺は一生分かんないかも」 「それもまた然りだ。来た客全てが自分と合うわけじゃない。だから苦手もあって良いんだよ」 「態度に出さなきゃ?」 「……そうだな」  軽く笑いながら言った梨子に、優しく笑い返すと手早く用意してまた店へと戻って行った。  杏子が出て行った後、やっぱ兄貴はすげぇ。と思いながら手にしていたケータイ電話を開きメールの続きを打った。
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