第3話:奴の意外な一面!?

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 せっかく来たのに散々な目に合っただけの女子高生達は、苛立ちから店の中まで聞こえるよう大声で文句を言い放った。 「客にあの態度って何よ!?」 「最悪!!客少ないの当たり前じゃん!!」 「外見だけの店で中最悪!!居る店員も最低!!」  それを中で聞いた梨子は苛立ち、今すぐ外に飛び出して怒鳴りつけてやろうと思った。  しかし、梨子が立ち上がると川端が腕を掴み梨子の動きを制止させた。 「てめっ!!離せよ!!」 「今出てっても意味がないデショ?」 「は!?何でだよ!?」  興奮している梨子を余所に落ち着いている大人2人。  その態度も気に入らない梨子は川端の腕を振り払って「部外者は黙ってろよ!!」と怒鳴った。 「所詮分かんねえんだよ!! アンタは客だ!!でも、俺らは経営側なんだよ!!何も分かんねえ奴らにあんな事言われて黙ってられるか!!」 「梨子!!」  杏子の制止も振り切り扉に手を掛けた瞬間、梨子は軽く飛ばされ、カウンター席へと連れ戻された。  衝撃と痛みで片目を閉じると、目の前に川端が立って来た。
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