168人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
川端と梨子衝突騒ぎから暫くして。
まだバイトが休みで、暇な休日を過ごしていた晶だったが、今日は杏子に呼ばれてカフェ『APRICOT』に来ていた。
「店長。ストラップ出来ましたよ」
「本当か!?早いな!?」
「簡単なやつだったんで、すぐ作れちゃいました。でも…出来はどうですか?」
このカフェでは手作りストラップなどの小物も売っている。今まで、それを作るのは店長の杏子だけだった。
しかし、それだけでは賄えなくなったため、たまたま店に居た手先の器用な晶をスカウトしたのだ。
今回も、暇な時にストラップ作ってくれ。と杏子が晶に依頼したので休みの日に店に足を運んだ。
しかし、作ったものの出来が心配だったので、店頭に並べる前に杏子に見て貰う事にした。
晶のストラップを手に取り、念入りにチェックしていく杏子。
金具の具合などを見終わると「よし!!」と言って笑った。
「相変わらず上手いな!!しっかりしてるし、直す所はなしだ。このまま店頭に置けるよ」
「本当ですか!?良かった」
「晶は自分の腕を信じてないな?もっと自信を持て。すごい上手いんだから」
最初のコメントを投稿しよう!