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暫くして、着替え終わった杏子がバックヤードから出て来た。
少し気まずい晶は顔を赤くしながら「すみませんでした」と謝った。
すると、申し訳なさそうな晶の顔を見た杏子は、少し顔をしかめてから気まずそうに質問をしてきた。
「いや、あれってセクハラにならないよな?」
「ならないですよ!!むしろ、あたしがセクハラした感じです!!」
「若しくは露出狂的な……?」
「……それをノゾキ的な?」
「何が言いたいんだよ!?」
いつまでもお互いが悪いと言う2人に、梨子が的確なツッコミをした。
それにより、2人は「そうだな」と言って、つい噴き出してしまった。
「あ、それより、何か取りに来たのか?」
「え?」
「バックヤード。入って来ただろ?」
「あ、あー…はい」
「何だその微妙な反応は!?」
びくっとしてから答えた晶に笑いながら質問する杏子。
まさか、川端の事を聞くためだけに裸を見られたと知ったら怒るだろうか?
さっき梨子が怒られていた時の杏子の表情を思い浮かべると、素直に言えなくなってしまった。
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