第4話:奴、正体掴めず!?

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「川端さんの身長は……?」 「身長?」 「バカ!!そんなの聞いてどーすんだ!!弱味聞けよ!!」 「………弱味?」 「ーーーーー…あ」  とっさに出たのはそんな質問だった。  しかし、すぐさま梨子の鋭い(?)ツッコミが入り、魂胆はあえなくバレてしまった。  しまった!!と言う表情で視線を反らすと、杏子は般若のような顔で「梨子~!?」とじりじり迫っていった。  ああ。最早止める術はない。店長の怒りがおさまるまで、しっかり怒られて下さい。  青ざめた表情の梨子に向かい手を合わせた晶は、これからの無事を祈るつもりで梨子を拝んだ。 「いや、兄貴……話せば分かる!!」 「お前は……何度言っても分からないな!?お前の悪巧みに晶を巻き込むな!!」 「ギャーーー!!」  本日2回目の指導が入っております。もう、梨子の頬は伸びきっていそうだ。  しかし、これも全て自分の蒔いた種。しっかり自分で回収出来てこそ、立派な男だ。 「兄貴!!止めて!!」 「晶を利用すんじゃなくて、自分で確かめに来い!!」 「兄貴が怖いから出来ないんだよー!!」
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