168人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもと違う服装だからかな?雰囲気も違うように感じた。
「今日は…スーツじゃないんですね?」
「あ~…うん。仕事じゃなかったから」
「……仕事?」
「そ。ホストじゃないよ?」
スーツでやる仕事はホスト。って思考回路は、梨子が思い付きそうだ。
晶は「分かってますよ」と笑顔で返すと、何だかはぐらかされた気がした。
そう言えば、この前も仕事の話になったけど、何をしてるかは言わなかった。
言いたくないだけなのか……それとも言えないのか。
川端が何を持って言わんとしてるのか分からない晶は、質問していいものか迷った。
「……しょーちゃん」
「ーー…!?何でしょうか!?」
「何でそんなに驚くの?
僕にもコーヒー頂戴?って言おうとしただけなのに~」
晶の反応が面白かった川端は、笑いながらそう言った。
何だかその笑顔もいつもと違う。寂しそう?いや、もっと違う何か……
晶がそう考えていると、川端は晶が飲んでいたコーヒーを奪って一口飲んでしまった。
「あ!!」
「しょーちゃんが考え事してるから奪っちゃった」
最初のコメントを投稿しよう!