第4話:奴、正体掴めず!?

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 可愛く言った川端に照れながら「すみませんね」と悪態をついた。  間接キスなんて……きっとこの人は気にしてないんだろうな。  そう思うと何だか苛立つ。  今日の服装を見ると、明らかに女慣れしてそうなチャラい奴に見えるからかな?  着てる服は普通のTシャツとジーンズだが、それが似合いすぎているせいだ。  きっと、この人にはブランド物なんていらない……。 「しょーちゃーん?そんなに奪われたのショック?」 「違いますよ」  ちょっと俯いてそう考えていると、川端が心配そうに伺ってきた。  しかし、晶が笑いながら言ってたので、安心した川端は「そっかぁー。良かった」と言っていつもの笑顔を浮かべた。  ただ見とれてただけ。なんて口が裂けても言えない……。  川端の無邪気な笑顔を見てそう思っていた。  何か妙な空気が流れ出した頃、バックヤードから梨子が飛び出してきた。 「うわぁーー!!晶助けて!!」 「あら、ナシコちゃん。しょーちゃんと僕のラブラブな時間邪魔しないでよ~」 「げっ!!…川端!?」
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