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可愛く言った川端に照れながら「すみませんね」と悪態をついた。
間接キスなんて……きっとこの人は気にしてないんだろうな。
そう思うと何だか苛立つ。
今日の服装を見ると、明らかに女慣れしてそうなチャラい奴に見えるからかな?
着てる服は普通のTシャツとジーンズだが、それが似合いすぎているせいだ。
きっと、この人にはブランド物なんていらない……。
「しょーちゃーん?そんなに奪われたのショック?」
「違いますよ」
ちょっと俯いてそう考えていると、川端が心配そうに伺ってきた。
しかし、晶が笑いながら言ってたので、安心した川端は「そっかぁー。良かった」と言っていつもの笑顔を浮かべた。
ただ見とれてただけ。なんて口が裂けても言えない……。
川端の無邪気な笑顔を見てそう思っていた。
何か妙な空気が流れ出した頃、バックヤードから梨子が飛び出してきた。
「うわぁーー!!晶助けて!!」
「あら、ナシコちゃん。しょーちゃんと僕のラブラブな時間邪魔しないでよ~」
「げっ!!…川端!?」
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