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「晶が遠い目してるぞ!!何やったんだ!?」
「え!?……あ、本当だ。
しょーちゃーん!?大丈夫!?」
ペチペチと肩を叩かれ、自分から抜け出た魂が戻ったみたいにハッとした晶は「…大丈夫です。あ、言い争いは終わりましたか?」とげっそりしながら聞いた。
すると、川端は優しく微笑みながら「うん。ウブが止めてくれた」と言って晶の頭を撫でてから、抱きしめていた腕を解いた。
「全く、お前ら2人は晶に迷惑かけすぎだぞ」
「俺も!?」
「僕はナシコちゃんが突っかって来なければ大人しい青年デス!!」
「やかましい!!全然大人しくないだろ!!しかも中身が青年じゃない!!」
ぶちぶちと文句を言いながら川端用のコーヒーを用意し始める杏子。
その様子を見て、やっぱり川端を理解してるのは杏子だけだ。と思う2人は顔を見合わせた。
「何2人して笑い合ってるの?」
「ん?本当だ…」
笑い合う梨子と晶を見た川端と杏子は、不思議そうな顔をして尋ねた。
すると、梨子は悪い事を思い付いた顔をして……
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