第4話:奴、正体掴めず!?

18/20
前へ
/134ページ
次へ
「晶が遠い目してるぞ!!何やったんだ!?」 「え!?……あ、本当だ。 しょーちゃーん!?大丈夫!?」  ペチペチと肩を叩かれ、自分から抜け出た魂が戻ったみたいにハッとした晶は「…大丈夫です。あ、言い争いは終わりましたか?」とげっそりしながら聞いた。  すると、川端は優しく微笑みながら「うん。ウブが止めてくれた」と言って晶の頭を撫でてから、抱きしめていた腕を解いた。 「全く、お前ら2人は晶に迷惑かけすぎだぞ」 「俺も!?」 「僕はナシコちゃんが突っかって来なければ大人しい青年デス!!」 「やかましい!!全然大人しくないだろ!!しかも中身が青年じゃない!!」  ぶちぶちと文句を言いながら川端用のコーヒーを用意し始める杏子。  その様子を見て、やっぱり川端を理解してるのは杏子だけだ。と思う2人は顔を見合わせた。 「何2人して笑い合ってるの?」 「ん?本当だ…」  笑い合う梨子と晶を見た川端と杏子は、不思議そうな顔をして尋ねた。  すると、梨子は悪い事を思い付いた顔をして……
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

168人が本棚に入れています
本棚に追加