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「ここドコなんだろ…?」
大通りに出たけど、全く分からない。都会ってこんなにゴチャゴチャしてるんですね……。
あ…やべえ、人酔いして来た(……ヘタレ)
げっそりしながら歩いていると、エスニック風のお店の前に誰か居るのが見えた。
何だか見た事ある人……
そう思い、少し近付くとその人の顔がはっきりと見えた。
うわあ……何で居るんだ!?
あたしの視界に入って来たのは私服姿の川端さんだった。
スーツ姿以外を見るのは2回目だが、外で会うのは初めてだ。
こんな姿(可愛くないシャツにジーンズ姿)見つかりたくないので、道を変えようとして歩道橋へと歩いて行った。
しかし……野生の勘には敵わなかった。
「あ、しょーちゃーん!!しょーちゃーん!!いやーん運命的!!」
「ーー…声がデカいですよっ」
周囲に居た人が全員振り返る程の大声で名前を呼びやがった……。
あえなく発見されてしまったあたしは、大人しく川端さんが近付くのを待った。
「しょーちゃん!!スッゴい偶・然!!これは運命としか言いようがないよね!!」
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