168人が本棚に入れています
本棚に追加
笑いながら手を振って向かって来る川端さん。この時だけはイラッとした……。
あまりにも必死に走って来るので、こっちに着くまで分からなかったが、川端さんの後ろに誰か知らない外国人の方が居た。
色白で背の高い碧眼。川端さんや店長とは違ったイケメンだ。
「しょーちゃん!!運命的な再会を祝して遊びましょ!!」
「だから、声がデカいですって…。お連れの方が呆れてますよ?」
「あ、彼?大丈夫、大丈夫!!ルワー!!hurry up(早く)!!」
『I see…(分かった)』
「……英語?」
川端さんの後ろからダルそうに歩いてくる白人さん。
適当に返事をして急いでいない…と言うか急げない?
よく見ると、白人さんは汗だくで「もう歩けません」と言った表情をしてる。
日本とは気候が違う所からお越しの方かな?
そんな詮索をしながら彼の到着を待った。
『いい加減休もうって言っただろ!?それが何でこんな事に!?』
『それは彼女を見つけちゃったからです!!』
『………お前の彼女?』
「は?」
着いて早々、突然怒り出した白人さんはあたしを指差して川端さんに質問してるみたいだった。
最初のコメントを投稿しよう!