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「彼の…ルワギの妹に似て可愛いって言ってるんだよ」
「……大分フォロー入れてませんか?」
「ボクは嘘をつきません」
断言した川端さんだったが、カタカナでボクって言ってる時は信用ならない。
それに最近気付いたあたしは「そうですか」と適当にあしらって、この場を後にしようとした。
すると、川端さんは「ええ!?」と大袈裟に驚いてあたしの腕を掴んできた。
「いいじゃん!!会ったんだから一緒に遊ぼーよ!!」
「いや、綺麗どころと一緒に歩ける程の格好してないんで」
「ん?何が?」
ぐいぐいと引っ張る男の力に敵うハズもなく……
『ルワ!!しょーちゃんの片腕掴んで!!』
『は?これって連れ去り?』
『違うよ~。お誘い』
『ま、何でもいいや。早く涼しい所行こう』
「ちょっ……2人で話し進めて何してくれてんですか!?」
「はいはーい。お店までご案内致しまーす」
「はーなーしーてー!!」
必死な抵抗も虚しく、ニコニコ笑う川端さんと無表情の連れの人に数メートル先のお店まで連行された。
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