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あたしの言葉なんて気にせず店内へと消えていく川端さん。
ルワギさんを見ると目が合い、お互い思っている事は同じなようで苦笑いを浮かべた。
いくら川端さんでも、店の人がどうにか出来ない事を解決出来るのだろうか?
何でも出来てしまう川端さんだが、クレーム処理とかは出来ない気がした。
あたしは「はぁ……」っと溜め息をついて独り言のように「トラブルでケガとかしなきゃいいけど…」と囁いた。すると……
「キミ、リュウジが好きなの?」
「いや、単に心配なだけです…ってルワギさん!?日本語喋れるんですか!?」
「少しはね。覚えとかないと不便だし」
なんとも流暢な日本語を披露してくれたルワギさん。
だったら最初から日本語で話しててくれ!!
いらんとこで頭使ったじゃないか…。
と、まあ愚痴は心の中に留めておき、川端さんが帰って来るまでの間何をしているかが問題だ。
まさか、ルワギさんとしゃべくりしてるワケにもいかないし…。
やっぱり帰ろうか?当初の目的である買い物も終わってないし。
そう思ったけど、中に入ったきり何の反応もない川端さんが(一応)心配だったので待つ事にした。
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