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心配はするが、こっちがジタバタしても仕方ないし。
無関心が功を奏したのか、こんな状況でも大した驚きや関心を持つ事が出来なかった。
ルワギさんも同じ部類なのか、特に慌ててない。
それとも川端さんはトラブルさえも解決して来ると信じているから、こんなに落ち着いているのだろうか?
ま、どちらでも良いや。
とりあえず川端さんに待ってろと言われた手前、離れるワケにはいかなくなった。
このまま大人しくルワギさんと待ってるか…。
そう決心して近くの日陰に入った。すると、ルワギさんもそれに続いて歩いてきた。
あ、やっぱり暑いですよね。色が白い分、日焼けとか弱そうだし……。
そう思って鞄から日焼け止めを取り出し、ルワギさんの前に差し出した。
「……何のつもり?」
「いや、日焼け弱そうに見えたんで……塗るかなって?」
ワケが分からないって顔で見つめるルワギさんに、あたしは素直に思った事を言った。
すると、綺麗に整った顔を思いっ切り歪めて爆笑し始めた。
「………え?」
「あははっ!!いくら色が白いからって、男に日焼け止め渡すか!?アンタ面白いなぁ~!!」
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