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少しの間、ルワギさんと言い合ってると店内からにこやかな表情の川端さんが出て来た。
しかし、あたしとルワギさんが言い合ってるのを見ると、すぐに表情が険しくなった。
「あ、リュウジ!!」
「あ、川端さん!!」
「呼ぶタイミングまで同じ~?何かショックだわ」
ルワギさんとハモって川端さんを呼ぶと、溜め息をつきながらこっちに向かって来た。
でも、何か表情がいつもと違う?
ふざけた口調は同じなのに、目が笑ってない感じ…?
雰囲気の違う川端さんを変に思ったあたしは、店の中で何かされたのかと思って川端さんに「大丈夫ですか?」と聞こうとした。
しかし……自分の状況忘れてましたよ。
さっき、ルワギさんに助けて貰ったままの状態で、まだ腕の中だった。
あー…これ見たから言葉失ったのか?
なんて詮索してみるも、本人に聞くのが手っ取り早い。
そう思い「あの…」と声を掛けたが
『随分仲良しになったんだね?』
川端さんが発したのは英語。それはルワギさんに向けるものだった。
あれ?眼中にないのか?
微妙に虚しくなりながらもワケの分からない英語を聞いた。
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