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『そんなに怒るなよ~。キミのスウィーティを取ったりしないから』
『だったら手を離せ』
スウィーティやらハンドやら…単語が聞き取れたが、全く意味が分からない。
でも、川端さんがいつもと違って真剣なのは分かった。
『随分入れ込んでるね?』
『その子は僕のだって言ってるだろ?』
『確かにハマるのは分かるけど……キミの愛する人とは真逆だね』
『ルワ!!…あまり勝手な事を口走ると後悔するぞ?』
『心配しなくても、スウィーティは分からないよ』
ルワギさんが……
『ワイフ』って言葉を出してから、川端さんの口調が変わった。
ワイフって…嫁?あたしの事を言ってるんじゃないだろうし、もしかしてどっちかが既婚者とか!?
ありえない憶測を繰り広げながら、なおも続く英会話をリスニングした。
『今日、お前には散々な目に合わされたからな~。その詫びにこの子貸して?』
『ふざけてんのか!?しょーちゃんは誰にもやらない!!』
ん?呼ばれた?
川端さんがあたしの名前を呼んだような気がして、じっと見つめてると川端さんもこっちに気付いて目を合わせた。
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