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「何でそんなに笑ってるんですか？」
「だって……ルワにそんな言葉言った人初めてで」
「……日本語喋れ…って？」
「それも。あと、暑いから離せってのも初めて」
言葉を全て言い終わると、店内にまで聞こえる程大きな笑い声を上げた川端さん。
どうやらルワギさんはモテるため、女性にあんな言葉を言われた事がないらしい。
だからショックが大きかったみたいですよ。
理由を知ったからと言って、固まってるルワギさんに掛ける言葉が見付かるワケもなく……
「しょーちゃん!!ここのお店、すごく美味しいから入ろうよ!!」
「………ルワギさんは？」
「そのままでも平気。干からびそうなら店に入って来るよ」
「……子どもじゃないし、大丈夫ですよね」
と、まだ固まってるルワギさんを放置して、川端さんに手を引かれながら入店した。
『ただいまー!!』
『お、リュウジ!!さっきはありがと』
『どーいたしまして』
『……彼女は？』
さっき出て来た黒人男性が川端さんと楽しげに話した後、あたしに目を向けた。
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