第三章

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「え?」 さなえが何か呟いたように聞こえたが、あまり聞き取れなかった。 「ううん、何でもな…っクシュン!」 夜風に当たりすぎたんだろうか。 俺は笑って 「そろそろ戻ろうか」 そう言った 「はい♪」 さなえもそれに応じて、二人で家の中に戻っていった。 …………数時間後。 俺は飛び上がった。 全然眠れてないのだ。 チキショウ!こんな可愛い子が隣で寝てるってのにまともに寝れる男がいるか!! そう心の中で叫んだ。 まぁ…とりあえず、明日街から出れるか試してみよう。 そして、ゆっくり日が昇り始めた。 一睡も出来ぬままに。
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