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顔を洗って戻ってきたさなえはテーブルに並べられたご飯を見て驚いた。
「コレ、シノさんが作ったの?」
「うん。勝手に作っちゃったけど…迷惑だった?」
俺が言うと
「ううん、そんなことないよ」
笑顔でそうさなえが言ってくれた。
「まぁ食べようか。味は保証しないけどね」
苦笑いしながら席に座った。
さなえもそれに続くように席に座る。
「それじゃぁ…」
『いただきます♪』二人で食べ始める。
「この焼き魚美味しいです♪」
「ありがと♪」
さなえが美味しそうに食べてくれたので、ホっと胸をなで下ろした。
…数分後。
ご飯を食べ終わり、二人で一息つく。
「さなえさん…学校は?」
ふと、時間を見て言った。
「今日学校お休みだから」
「そっか」
テーブルに置いてある烏龍茶を一口飲む。
「今日どうしよ?」さなえが言う。
「ちと、街から出れるか…試してみたいんだけど…良いかな?」
俺がそう言うと、さなえはちょっと不安そうな顔をした後
「…うん」
そう言って、俺たちは家を後にした。
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