第五章

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そうしてやって来た最初の店は服屋だった。 しかも女物の…。 「ここの洋服可愛いんですよ」 と言ってさなえは店の中に入っていった。 俺は店の外で少しためらったが、まぁ…と思い店の中に入った。 入ってみると、店内は綺麗に洋服が並んでいた。 さなえは張り切って洋服を見ていた。 俺は店内を見ていると、一人の女性が近づいて話しかけてきた。 「何かお探しですか?」 俺はちょっと驚いたが、すぐに返事を返した。 「ぁ、いぇ。俺は連れ添いなんで…」 そう言うと、女性はニッコリ笑って言った。 「ぁ、さなえちゃんのお友達ですか?」 「えぇ、まぁそんな所です」 そう言うと、さなえが戻ってきた。 「シノさーん、ぁ、ベルさんこんにちは♪」 ベルと呼ばれた女性はさっきまで俺と話してた女性だ。 どうやらこの店の店員らしい。 「こんにちは、さなえちゃん」 ベルはニッコリ笑った。 「今日は何か捜し物?」 ベルがさなえに訪ねる。 「うん、今日新しい服が入ったって聞いたから」 そうさなえが言うと 「新しく入った服ならそこの中央の棚にあるよ」 そうベルが言うと、さなえは 「ありがとうベルさん♪」 そう言って新しい服が置いてある棚に向かった。
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