1人が本棚に入れています
本棚に追加
「こちらは検体を滷獲した。データを送る」
『なるほど、大増洋一…フム、独り暮らしで家族も居ない様ですし、キモオタDT非イケメンと素晴らしい条件ですね。性癖に多少問題がないでも無いですが、良いのでは無いでしょうか?』
「うむ、最初に見つけたのが、この男で良かった」
『では、後の手続きはこちらでやっておきます』
「頼む」
『ハッ…私はタンサ様のコンシェルジュですゆえ』
「頼りにしている」
『ありがたき、御言葉』
「メリークリスマスオーバー」
『はい、メリークリスマスオーバー』
「さて、この男の家は南東1200mといった所か、屋根づたいに目立たない様に行って1分程度か…」
そう言って、どこからともなく取り出した白い袋に洋一を詰め込むと、タンサと呼ばれた少女は、10メートル以上は高さのある銭湯の隣のマンションの屋上に飛び上がり、夜闇の中に消えていった。
最初のコメントを投稿しよう!