???ちゃんは滷獲したい

10/10
前へ
/105ページ
次へ
「こちらは検体を滷獲した。データを送る」 『なるほど、大増洋一…フム、独り暮らしで家族も居ない様ですし、キモオタDT非イケメンと素晴らしい条件ですね。性癖に多少問題がないでも無いですが、良いのでは無いでしょうか?』 「うむ、最初に見つけたのが、この男で良かった」 『では、後の手続きはこちらでやっておきます』 「頼む」 『ハッ…私はタンサ様のコンシェルジュですゆえ』 「頼りにしている」 『ありがたき、御言葉』 「メリークリスマスオーバー」 『はい、メリークリスマスオーバー』 「さて、この男の家は南東1200mといった所か、屋根づたいに目立たない様に行って1分程度か…」 そう言って、どこからともなく取り出した白い袋に洋一を詰め込むと、タンサと呼ばれた少女は、10メートル以上は高さのある銭湯の隣のマンションの屋上に飛び上がり、夜闇の中に消えていった。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加