???ちゃんは滷獲したい

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???視点 三日月の綺麗な夜、古びた銭湯から1人の男が気持ちよさそうに中から出てくる 「ふぅ~」 店先にある暖簾をくぐり抜け駐輪場に停めてあった自転車に乗り込もうとした時だった 「あっ」 思わず叫んでしまう男 「ない…ない、ない、な~い!」 駐輪場の下をくまなく見ながら叫ぶ。銭湯に入ろうとしていたおばちゃんから冷たい視線を浴びせられているのも気にせずひたすら探し続ける男。 「オレのエロ本がない…カゴに入れてたのに、さっき買ったばかりのマダンナ通信が…」 諦めきれずに辺りを見回すが、やはり無い… 「オレのクリスマス・イブが終わった…モテない上に何故こんな仕打ちを…おお神よ!」 私は銭湯の煙突の上から検体を観察しながら、仏教徒の癖にクリスマスにケチをつけるのはどうかと思うが…存在自体が哀れだなと思った。 その下らない雑誌は私が回収させて貰った。その人間の人となりを知るには本棚を見ろと言う言葉がある。
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