帰郷

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リアスは武科に丸を付け女性に渡した。 「武科でよろしいですね?」 紙を受け取った女性は紙を見てそう聞いてきたのでリアスは頷いた。 「分かりました。では、どの編入試験を受けますか?」 編入試験の紙を渡されたリアスは一つの試験に丸を付け、懐からギルドカードを出した。 「資格試験で。」 リアスの手にあるギルドカードを女性は受け取った。 「お預かり致します。」 女性はカードを見て一枚の紙に必要事項を書いていく。 「確認致しました。おめでとうございます。編入試験は合格です。」 意外と簡単に合格できたリアスは内心驚いた。 「これだけですか?」 不安に思ったリアスは確認の為に聞いた。 「資格試験ではBランク以上が合格ですので…。」 女性はそう説明し、リアスは納得する。 とりあえず合格できたリアスは安堵のため息を吐いていると女性がある事を聞いてきた。 「特待生試験もお受けになりますか?」 突然の女性の言葉にリアスは聞き返した。 「特待生?」 どんな制度なのか予想はついたリアスだが内容は知らない。 そんなリアスに女性は呆れているようだったがきちんと答えてくれた。 「特待生とは、授業料免除や卒業後の士官待遇などの優遇が与えられる制度です。ただし、優遇は平等ではありません。」
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