7116人が本棚に入れています
本棚に追加
リアスは生徒手帳を受け取り制服のポケットに入れた。
「お願いがあるんですが…。」
校長は何でしょう?と首を傾げる。
「僕がギルドAランクという事を伏せておいて欲しいんです。」
校長は真剣な顔になる。
「何故ですか?できれば、理由をお聞かせいただきたいです。」
リアスは俯き淡々と言う。
「……この年でAランクだと貴族に知られたら嫌な目に会うからです。」
校長は理解したが、むぅとうねる。
リアスの言葉は的を射ていた。
貴族は傲慢である。それは周知の事実であった。
リアスの年でAランクは在学生にはリアス一人であり、卒業者にも数える程度しかいない。しかも、その殆どが英才教育を幼い頃から受けている大貴族だった。
最初のコメントを投稿しよう!