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リアスは生徒手帳を受け取り制服のポケットに入れた。 「お願いがあるんですが…。」 校長は何でしょう?と首を傾げる。 「僕がギルドAランクという事を伏せておいて欲しいんです。」 校長は真剣な顔になる。 「何故ですか?できれば、理由をお聞かせいただきたいです。」 リアスは俯き淡々と言う。 「……この年でAランクだと貴族に知られたら嫌な目に会うからです。」 校長は理解したが、むぅとうねる。 リアスの言葉は的を射ていた。 貴族は傲慢である。それは周知の事実であった。 リアスの年でAランクは在学生にはリアス一人であり、卒業者にも数える程度しかいない。しかも、その殆どが英才教育を幼い頃から受けている大貴族だった。
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