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グランス王国の首都の郊外から街を見ている少年がいた。
(帰ってきた…。ハーヴィスに……。そして、俺の……。)
少年の名は天神 蒼(アマカミソウ)。蒼にとっては悲しみの過去がある場所だが、懐かしい建物や土地を見て帰ってきた、と改めて実感していた。
(あの人の墓参りもしないとな…。)
昔この国で暮らしていた頃、蒼は最年少の軍人であると同時に軍の中でもトップクラスの実力者を集めた【八天の守護者】に所属していた。
しかし、ある日を境に軍を抜け姿を眩ました。
従って、今は仮の名、仮の身分でグランス王国に入国している。
(今はギルドに向かうか。)
過去ある人との誓いの為に、蒼はある魔法高校に入るつもりでいた。
だが、蒼は17歳。無論、入学出来る年齢ではない。
そこで、蒼は編入という形で学園に入るつもりでいた。
だが、その魔法高校は国内最大級であり、編入は容易ではなかった。
そこで考えついたのがギルドだった。
早速、蒼は首都ハーヴィスに入ると街の中心にあるギルドに向かい入り口から中に入る。
(さて、このギルドカードは使えるか?)
受付に向かう蒼は懐を漁り一枚の銀色のギルドカードを取り出した。
そこには、【ギルドAランク『鎌帝』 リアス・クロウ】と書かれていた。
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