帰郷

3/13

7116人が本棚に入れています
本棚に追加
/367ページ
受付の前まで来ると受付に居る女性は温和な笑顔で言った。 「いらっしゃいませ。本日は何のご用でしょうか?」 そして、蒼――リアスは女性に取り出したカードを見せた。 「このギルドカードはまだ使えますか?しばらく使ってなかったので確認したいのですが。」 約1ヶ月間どこの魔法高校に行くか決めていたためだった。 女性はカードを受け取ると少々お待ちくださいと言った。 カチャカチャ 女性はパソコンに接続された読み込み機にカードを通しパソコンを操作する。 「リアス様。お待たせしました。」 女性はカードをリアスの前――机の上に置いた。 「まだご利用いただけます。しかし、有効期限が迫っております。更新なさいますか?」 ギルドカードは三年に一度、カードの更新をしないと無効になってしまう。 (しといた方がいいか…。) そう思ったリアスは頼んだ。 「はい。お願いします。」 女性は再び机に置いたカードを取る。 「では、何か身分を証明する物はお持ちですか?」 リアスはポケットに手を入れてパスポートを取り出し、女性に見せる為に机に置いた。 「では、お預かり致します。更新処理が終了しましたらお呼び致しますのでしばらくお待ちください。」 女性はパスポートを手に取り確認してパソコンを操作しだした。  
/367ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7116人が本棚に入れています
本棚に追加