“終焉の開幕

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    「和は・・・まあ、良いじゃん!それよりさ幼なじみの親睦を深めようよ!!」   未來はいつもこんな感じであり、俺は「わかったよ」と、結構満更でもなさそうに少し間を置いて考えたフリをしてから了承する。   ただし、俺が了承することには決まって他を巻き込む条件が加えられる。   「じゃあ、久しぶりに皆で放課後にカラオケね!!あ、あと和から噂を聞いたんだけど・・・」   「・・・あっ!未來、中村が睨んでるから早く前を・・・」   「おい、笹神っ!どこを見ているんだっ!?この問題解いてみろ!!」   なんでいつも俺がとばっちりを受けなくちゃならないのか。   「ごめん。悠人」   理不尽・・・謝ってる暇があるなら答えを教えて欲しいものだ。 つか、今なんか言いかけた様に聞こえたのは俺の気のせいだろうか。 まあ良い。今は現状の打破を優先しなくては・・・   俺は黒板の問題を少し考えるフリを混ぜながら横目で朋の方を見る。しかし、   (朋くーん、げっ…)   朋はこちらにノートの端切れを見せながらしかめっ面をしていた。   『自業自得』   朋の返しは最悪だった。     .
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