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「転校生を紹介するぞ。さ、区々くん入って。」
我らがV組担任(あだ名はピンキー)が声をかけ、がらりとドアが開いた。
(まちまちって名前…どんな奴だろう)by少年A
「今日からこの征服学園に通うことになった区々都筑(まちまちつつき)です。よろしく。」
「何か他には…?」
仏頂面な区々にピンキーがおずおずと声をかける。
「あー…趣味はとっくりさんです。」
ピキーン ←ツンのセンサーの音
「まじ!?俺こっくりさん好きなの!とっくりさんてあれだよな、あれ!分派!」
「お前、とっくりさんを知っているのか?」
一瞬だが、区々の目が見開いた。
「もちろんっ!俺ツンて呼んでな!隣座ってる無駄にイケメンな奴がきょんちゃん!」
「ちょ、お前なに俺の自己紹介まで…!」
「よーし!俺ときょんちゃん、区々はつっくんな!この三人でサークル作るぞ!名前は…とっくりこっくりさんさんサークル!略してTKSだ!」
「つっくん…か、そう呼ばれるのは初めてだ。」
「お前ら!俺を勝手に仲間にすんな!」
まあまあーチュッパあげるからさあー、とツンがきょんちゃんをなだめる。それはますますきょんちゃんを怒らせたようだか本人は気付いてない。
「あの…ちょっと…先生、SHR終わりたいんだけど…?」
弱気なピンキーに、ツンはごめんね!と言ってつっくんを左隣に座らせた。
とっくりこっくりさんさんサークル。
部員、ボケ2人。ツッコミ1人。
これからこの3人の破天荒が学園生活が始まる。
そう、まさしく「征服」のごとく…。
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