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『おはようございます。』
キッチンには
10人近くの
お手伝いさんがおり、
将太に満面の笑みを向け、挨拶をする。
将太「…おはよう。」
「昨日も遅くまでお勉強なされたんですか?」
将太「…ああ。ちょっと夢中になっちゃって…。
あ、真理子さん。
お父様とお母様は?」
真理子「昨日からイギリスに出張で、帰って来られるのは1週間後だそうです。」
将太「…そう。」
「真理子さん」とは
将太が小学1年生の時から、金宮家にいるお手伝いさん。
将太の両親は
社長をしており、
出張が多く、あまり家にいない。
その分、将太は真理子さんをとても信頼している。
将太「今日、帰り塾だから。少し遅くなるよ。」
真理子「了解しました。」
将太「…ごちそうさま。
今日もおいしかったです。」
将太は必ずご飯を食べた後、感謝の言葉を言う。
将太「じゃぁ行ってきます。」
『行ってらっしゃいませ。』
玄関を出ると、
リムジンが待っており
「将太様、どうぞ」
と、運転手さんが
扉を開けて待っている。
将太「ありがとう。」
将太はリムジンに乗り込み、学校へ向かった。
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