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学校へ着くと、７時半。
教室の花に水をあげ、
クラスで飼育している
カメに餌をあげる。
将太の日課である。
将太「おはよう。カメ吉。」
将太はこのカメに
カメ吉と名付けたらしい。
花や動物への優しさ…
将太は生き物が好きなのだ。
ガラガラ…
「将太くん、おはよう。
今日も一番乗りね。」
将太「おはよう、高杉さん。誰もいない学校ってなんか好きなんだよね。」
高杉さんとは
高杉 薫(ﾀｶｽｷﾞ ｶｵﾙ)
将太のクラスメイト。
高杉「将太くんって、不思議よね。
成績トップだし、顔もかっこいいからモテるのに、全然テングにならなくて。
むしろ努力家だし、周りの人への優しさ、気配りも完璧。
世の中の男性に教えてあげたいわ。」
高杉さんは
他人を分析するのが好き。
将太「…そんなことないよ。俺なんて才能がないから、努力でカバーするしかないから。」
高杉「…やっぱり完璧よ。尊敬しちゃう。」
高杉さんは
誰にでも同じように接する。
将太は話やすく、
良き友達だと感じている。
８時半になると、
クラスメイトが
次々に登校してくる。
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