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杉谷賢…
専務であり、秋永社代表取締役の息子であることはよく知られている。
その仕事ぶりやイケメンには定評がある。
「美男、美女お似合いじゃん?上手くやんなさいよ!!」
ヒラヒラ手を振りながら、嵐のように去っていく叶。
…完璧他人事だと思って楽しんでるな。
それにしても、杉谷専務ねぇ…
「うわっ…!!」
ぼんやりと考えながら歩いていると、曲がり角の所で誰かとぶつかってしまった。
相手が抱えていた書類が、ヒラヒラと宙を舞う。
「す、すみません!!」
「いやいや、こちらこそ…って新島さん?」
杉谷専務…噂をすれば影ってやつね。
散らばった書類を集める私を見ながら、何やらニヤニヤしている。
「おっしいなぁ~パンツスーツねぇ」
…パンチラ狙いかι
正直、いつも舐めるような目で私を見るこの男が苦手だ。
「はい、書類です。そんなこと言ってると、いい男が台無しですよ?」
「うわっ、嫌われてしまう!!」
…うん、手遅れかも?
「今度一緒に食事でも行くときは、是非スカートでね!!」
…何故、決定事項?
そうして書類をヒラヒラさせながら、第二の嵐も過ぎ去っていった…
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