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小学生くらいだろうか……? 髪の長い少女が向日葵のような輝かしい笑顔で、歩いている。 「あははっ」 遠くから少女の声が木霊する。 「お父さん、お母さんっ」 少女は駆けていく。自らが父と、母と称した人影に向かって。 「ああ……」 私は呟く。 気づいてしまった。これは私なのだと。 これはシアワセな“私の現実”なのだと。 さっきまでお風呂に入っていた“私”はユメなのだ。私は優しくも厳しい、そして愛してくれるお父さんとお母さんの元でその愛を噛みしめながら生きているのだ。 なら……ナゼ私は悪夢を視る? コタエはカンタンだった。 私がシアワセだから。私がシアワセな分、夢の“私”は不幸になる。そう、不幸に。 でも、いいの。だって“私”が不幸になればなる程、私は幸せになれるから。 もっともっと……不幸な夢をみせて。その分私が幸せになるから。 「もっと……幸せに」 “私”に良いことがないのは、 「私が幸せなアカシ」  
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