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"プリンセスシンデレラ"。
光が消え、強く目を瞑っていたシンデレラが目をあけると、老婆の姿は何処になく、変わりに大きな鏡が。
その鏡には、自分とは全く違う誰かが映っていました。
誰か。
そう、老婆の言っていた"プリンセスシンデレラ"です。
綺麗に梳かれた美しい髪、体を包み込む豪華なドレス。
そして沢山のアクセサリー。
まさにシンデレラが夢にまで見た自分の姿。
夢なら覚めないで欲しい…。
シンデレラがそう思っていると、何処からともなく先程の老婆の声が聞こえてきました。
『良いかい?シンデレラ。
その姿でいられるのは0時迄。
0時になってしまったら今の姿から元に戻ってしまう。
魔法が解けて、いつもの格好のお前が舞踏会に来た沢山の人の目に晒される…。
そうならない為にも、ちゃんと時間を守るんだよ。』
シンデレラは老婆の声に頷くと、玄関のドアを開きました。
『あぁ…忘れていた。0時迄、後一時間とちょっと。
お前の足では舞踏会に間に合わない。
だからこれを使いなさい。』
カボチャの馬車。
シンデレラは老婆に礼を言い、お城へと馬車を走らせました。
その途中、家を燃やしたドラゴンに遭遇!!!
シンデレラの運命や如何に!?
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