魔法使いの陰謀

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それから、いつもの通りに今日あった出来事を話していく。     「星が綺麗だな…。あ、こっから城が見える」     丘から真っ直ぐのところに、舞踏会が行われているだろうお城が見えた。     「いいな、舞踏会。きっと美味しいもん沢山あるんだろうな~。あいつら持って帰ってくれるかな?無理だろうな…。あー、やっぱ行きてぇ」     王子様に会いたいのとかではなく、ただ食べ物が食べられない事を悔やむシンデレラ。     …まさに花より団子である。     ぐーぎゅるるる…     「あ…」     暫くそのままお城を眺めていると、シンデレラのお腹が派手に鳴った。     「…そういえば、まだ夕飯食べてなかった。腹も減ったし、そろそろ帰るか。じゃあな、母さん、親父」     立ち上がって、両親の墓に挨拶して家へと帰る。     「あー、今日の夕飯何にすっかな~?カボチャは昨日食ったし……ん?」     家に明かりが点いている。     「明かり…?何でだ?」     出掛ける前に、勿体ないからと確かに消したはずだ。     だとすると、誰かがわざわざつけたことになる。     「泥棒…か?家の明かりつけるなんて、マヌケだよな」     よく分からないが、それでも用心しながら家に近づいて行く。   
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