魔法使いの陰謀

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翌朝。     「ふぁぁ…。よく寝た」     お空に太陽がサンサンと降り注ぐような時間になって、シンデレラは起きてきた。     「寝過ぎだよ!今、何時だと思ってるんだい?」     「「「お腹空いた~!!」」」    その瞬間、継母たちがシンデレラに詰め寄る。     「あ"あ"?んなの起きたばっかのあたしが知るわけないだろ。それと、飯食いたかったんなら、エリーゼに作って貰えば良かったじゃん」     ちなみに、エリーゼとは継母の事。     それに姉貴ズは、口々に状況を言っていく。     「お母様、朝からお出かけしていましたから、朝食を作ってくれませんでした」     まず、長女のマリアが言う。     そういえば昨日、継母はそんなような事を言っていた。     続いて、次女のクレアが疲れたように言う。     「だから、シンデレラを探していましたのに」     「それでこの状況…」     見るからに、そこらを探した形跡がある。     最後の方は自棄になったのか、物が散乱していた。    
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